泊村にある「鰊御殿とまり」は、明治27(1884)年に建てたてられた「旧川村家番屋」と、大正5(1916)年頃に建設「旧武井邸客殿」を移築復元したもので、鰊漁が盛んだった当時の様子を再現した施設です。
平成13年に泊村で初めての有形文化財に指定していされています。
「旧川村家番屋」は、総坪数140坪の豪邸。
1階には漁夫だまりと呼ばれる鰊漁の時だけ出稼ぎに来る漁夫が生活する広い座敷と親方の居間、2階には客間や不漁の年に借金取りから逃れるための隠れ部屋などがあります。
「旧武井客殿」は大正5年頃建てられた建物で、檜や杉、瓦などほとんどを本州から取り寄せたとか。
北海道で公開されている唯一の客殿です。欄間には透かし彫り、廊下には埋木細工、黒檀の床柱など贅を尽くした作りになっています。
石蔵は柱がなく「八方方丈合掌組工法」と他では見られないような梁が組まれています。
鰊御殿とまり
所在地:北海道古宇郡泊村59−1
開館期間:4月初旬~11月初旬
開館時間:9:30~16:30
観覧料:大人(高校生以上)300円、小人(小中学生)100円